About Komaki

愛知県小牧市に暮らすようになって、10年が過ぎました。
他県の方からは、昔名古屋空港があったよね、と辛うじて認識されている程度の地方都市です。中部地方の方だと、東名高速のインターがあるよね、歴史好きの方は、お城があるよね!など、聞いてみると反応は様々ですが、巷に情報は多くないので、偏った視点ですが少しづつ紹介していこうと思っています。
県営名古屋空港
わが町小牧市で県外の方からも馴染みがあるものといえば、やはり空港が一番でしょう。
以前は名古屋空港として親しまれ、国内線、国際線ともに数多く飛んでいました。1994年には中華航空機が着陸に失敗して炎上し、250人以上が犠牲となりました。国内の空港では恐らく後にも先にも最悪の事態で、その頃は名古屋市民だった私も遠目に黒煙が立ち昇るのを見て戦慄した記憶があります。
2005年に中部国際空港にその役割とNGOの略称を譲り、コミューター専用の空港となりました。私が名古屋市民だった頃は、アクセスの良い国際空港があって便利だな〜と思っていたのですが、規模拡大のためはるか伊勢湾岸の常滑市へ移ってしまいました。より広範囲からの旅客を集めて地域発展に貢献しているのでしょう。
というわけで、ここは名古屋飛行場、名古屋小牧空港、県営名古屋空港などと呼ばれるようになり、現在はFDA(フジドリームエアライン)だけが福岡を筆頭に、高知、山形、岩手花巻などの地方都市と定期便を結んでいます。小さい所帯のようですが、航空自衛隊の基地と隣接しており、滑走路は共有ですので、輸送機、空中給油機、戦闘機、ヘリなどひっきりなしに飛ぶのが見られますし、オープンベースではちょっとした展示飛行もあります。三菱重工業の製作所も隣接しており、久々の国産旅客機MRJも駐機していますし、最近は話題のソーラー機や、サミットではオスプレイも立ち寄るなど、飛行機好きの目にはかなりの観光資源に映ります。以前の国際線ターミナルがショッピングセンターになり、気軽に滑走路が見られるのでオススメですし、FDAへの搭乗は滑走路に降りられるのですが、滑走路からは遮るものがなく小牧城が臨めるので、いつか飛行機とお城の納まった写真を撮れたらいいな、と思っています。
小牧空港は駐車場も混雑が少なく、コンパクトなのでやたら歩いたりもせず、出発の20分も前に着けば飛行機に乗れる気安さがあります。綺麗なコンビニも食堂も出来ましたし、地方空港の良さを存分に体感できます。名古屋市や愛知県北部在住の方々、ぜひ利用してみて下さい。
FDAの機材E170/175は2人掛け二列のリージョナルジェットで、見通しが良く、足下、頭上、物入れともに広く、大型機のエコノミークラスと比べればかなり快適。写真は今年導入された金色と銀色の機体ですが、他社と違いカラフルで、遠くから飛ぶのを見てもすぐにFDAとわかるデザインは秀逸です。日帰りや一泊で"ひょいと"東北や九州を旅するのは、なんとも贅沢です。